【新唐人2015年04月20日】2014年9月から、カナダ・オンタリオ州のホテル、ヒルトン ナイアガラ フォールズでは「人体の標本展」が開催されていますが、死体の出どころが不明だとして、17日、300人近い市民がホテルの外で抗議を行いました。死体を押収し、死因を解明すべきだという声もあります。
地元市民のマークさんは、標本となった人の遺族はこのように展示されることに同意するだろうかと、疑問を呈しました。
ニカラグアの滝付近の市民 マークさん
「展示されることに遺族は同意するでしょうか。抗議しないのでしょうか」
ホテルの外ではおよそ300人の市民が標本展に抗議をしています。マークさんは、遺族は標本に至るまでの真相を知る必要があると考えています。
ニカラグアの滝付近の市民 マークさん
「遺族は真相を知る必要があります。このような死体の利用に怒りを覚えます」
人権団体チューズ・ヒューマニティのエティエンヌ弁護士は人体標本展について、国の法律に違反すると述べました。
チューズ・ヒューマニティ エティエンヌ弁護士
「どれも死亡証明書がなく、身分も確認できないのに、カナダに入ったのは国の法律に反します。カナダ当局は死体を押収して、調査すべきです。去年12月に当局に連絡しましたが、回答がありません」
カナダの複数の団体も政府に対し、人体の尊厳を踏みにじる行為だとして抗議しています。
ニカラグアの滝Land owner協会 スミス氏
「人体を尊重しないだけでなく、人体の尊厳も踏みにじっています」
標本展を主催したプレミア・エキシビション(Premier Exhibitions)社は公式サイトで、「死体は中国の公民あるいは住民で、中国の警察が提供した。警察は刑務所から死体を入手した可能性もあるが、プレミア社はその点を確認できない」と述べています。そのほか、今回の展示には妊婦の標本もありました。
ナイアガラの滝Land owner協会会員 コレイア氏
「怒りを感じます。妊婦が標本にされることに同意するとは考えられません」
オンタリオ州のマクラレーン議員もこの抗議を支持しました。
オンタリオ州 マクラレーン議員
「私および有志の議員数人の責任はさらに多くの議員に真相を伝えることです。人体標本展は過ちだと伝えるのです。カナダだけでなく、どんな社会でも受け入れられません」
このような人体標本展は現在シアトル、ハワイ、フランスとイスラエルではすでに法律に反する行為だと明文化されています。抗議に参加した団体は引き続き国や地方政府に対し、人体標本展を即刻やめるよう求めていきます。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/18/a1191695.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/李)